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インタビュー
エアマット販売リーダー(2006)
広瀬さん(販売リーダー)
褥瘡(じょくそう)=床ずれ予防マットを取扱うきっかけは?
- 20年程前、母が寝たきりの祖母を在宅で介護している姿を見て、介護の大変さを感じました。 その時は今みたいに、体圧分散の商品どころか介護についての情報もなく、とにかく血行を
良くする為に毎日体を拭くのが精一杯で。それでもやっぱり床ずれはできてしまって。そこ に負担がかからないよう、綿花をドーナツ状にしてまわりを囲ったり、体の向きを変えたり
して頑張ってはいたんですけど、ちょっと気を抜くとひどくなってしまうんです。悪くなるのは、アッ!という間なんです。(短い期間)
その時の、床ずれのことも含めて、介護の大変さを今でも忘れられ ないんです。
これから在宅介護がどんどん増えていくと聞いた時、介護される方が快適なのはもちろん、 介護する方の負担が少しでも軽くなる商品はないかと思い始めました。
ちょうどその時に、友人が床ずれ予防マットの開発をしているということを知ったんです。 それが、この、アメリカ人が持つ「衝撃吸収用クッションパッド」の特許を利用した床ずれ予防マットで、衝撃を吸収分散するのであれば体圧も分散するのではないかという考えのものです。
開発は、岐阜県・岐阜大学の産学官の連携でスタートして、いろいろ試作 を繰り返し、最終的に今の形になりました。
空気の量はいっぱいでなくていいんですか?
- 取扱説明書にも書かせていただいていますが、6〜8割の空気の量がベストな設計です。
これだけ薄く、なおかつ6〜8割の空気量で 体圧を分散できるのは、「衝撃吸収用クッションパッド」の特許によるものです。
空気の量を電気機器で調整するエアーマットも多くあるのですが、
そういった調整自動化の仕組みをつけない製 品にした理由は?
- 電気機器がついていない分、お安いですよ〜。(笑)、、、というのは冗談で、長く使っ ていただく上で本当に必要なものを考えました。
寝心地はもちろん、
本体もカバーも丸洗い できること、
持ち運びも、かたづけも容易であること、
安全であることが大事だと思ってい ます。
その辺りは、「7つのやさしさ」として弊社のホームページに載せてありますので、 一度覗いて見て下さいね。それと、いかに低価格に抑えるかも重要だと思います。
せっかく 良い物でも、高価すぎて手がでないのでは意味が無いでしょう?空気の入れ口、ポンプなど も安価に見えますが、一番確実なものにしています。
テレビで放映されましたが、筋ジストロフィーの患者のかたたちが登山された時に、雪ソリの中に このエアマット製品が使われたようですが、そういったコンセプトが生かされているのですね。
- いろいろある中から、この商品を使用していただいたのは、とても嬉しく思いました。使い心地がよく、取扱いが簡単であるというところが認められたのかな、と。これがきっかけで、「介護用の床ずれ予防マット」オンリーという考えをやめ、いろんなかたに使って頂きたいと思うようになりました。
その点について、もう少しお願いします。
- そうですね。介護が必要なかただけでなく、長くお使いいただけるご両親へのプレゼント、布団のダニや、ほこりが気になるア トピーの人にも喜んでいただけるんじゃないかな。
マットのポコポコ感も可愛いでしょ。何より快適ですし、若い女性にも是非使っていただきたいですね。 私も、もちろんこのマットを使ってますが、この商品の良いところは、寝た瞬間にすぐ、良い!と言うのではなく、例えば、しばらく使ってみてから、普通の布団に変えてみて下さい。全然違うんです。
このマットが、いかに快適にしていてくれたかを実感していただける瞬間だと思います。
以前は、寒い冬ですと一晩中、電気敷き毛布を使っていたのですが、このマットにしてから寝る前に暖めておけば、空気の層が暖まっているせいか、寝る時に電気敷き毛布の電源を切っても朝まで暖かいんです。
夏は汗をかいてもカバーもマット本体も洗うことができるので、いつも清潔に使えるなって思っています。
なるほど。その他にも商品があるそうですが?
- はい。同じ特許の仕様をいかして、椅子用のエアマットも販売開始しました。
車椅子の方、長時間車に乗る方、オフィスの椅子にはもちろん、痔をわずらってみえるかたや、産後にもお役立ていただければと思っています。
あと、食卓の椅子にも良いと思います。食べこぼしても、丸洗いがそのまま簡単にできます。
それと、エアマットを部分的に使う為に、快眠良好マットのライトサイズもあります。 これも、ソファのクッションがわりに使ったり、お昼寝用のマットに使ったり、コンパクトなので便利ですよ。
ありがとうございました。最後にユーザーの皆様へ一言どうぞ。
- 今、たくさんいらっしゃると思われる、介護をされているかた、本当に大変だと思います。
私共の商品が少しでもお役に立てればと願っております。
また、いろんな方が私共の商品によって、快適に過ごされ、喜んでいただけたらなって思っています。
これからも皆様の声を聞きながら、成長していきたいと思っています。
今後ともご愛顧のほどよろしくお願いします。
本日は、ありがとうございました。
この後、地域の新産業新連携創成支援や、趣味の話で盛り上がりました。 しなやかな女性のセンスを生かした販売展開を楽しみにしたいと思いました。
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